
アニポケ新章の展開を想像する

ポケモン公式から発表された新章「メガボルテージ編」。限られた情報からでも、この新章がアニメポケモンの新たな転換点になることは間違いないでしょう。
現時点で公式から公開されているのは、キービジュアル、短い予告映像、そしてタイトルのみです。しかし、ポケモンアニメには常に伏線が張られており、現シリーズの展開からも多くのヒントを読み取ることができます。
今回は、これらの限られた情報を分析し、「メガボルテージ編」がどのような展開を見せるのか、そして今後のアニメポケモンシリーズがどう発展していくのかを予測していきたいと思います。特に、2025年秋に発売が予定されている新作ゲーム「Pokémon Z-A」との関連性も含めて想像していきます。
KVや予告から読み取れる重要な要素
時間経過と舞台
キービジュアルを見て最初に気づくのは、リコとロイドットの成長した姿です。特にロイの身長がかなり伸びているように見えますが、アチゲータとウェルカモが進化していないことも重要なポイントです。この点から考えると、ラクア決戦からある程度時間は経過しているものの、数年というレベルまではいかないことが推測されます。人間の成長期は1年で10センチ以上身長が伸びることも珍しくないため、ロイの身長増加は1年程度でも十分に説明がつきます。
リコの姿は放送開始時の内気な様子と比べると活発な印象を受け、髪型やファッションにも変化が見られます。ドットも同様に成長し、より成熟した雰囲気を纏っています。
新キャラクターの参入
キービジュアルには新キャラクター「ウルト」とパートナーのメガヤミラミが登場しています。このキャラクターの詳細はまだ不明ですが、3月23日に開催されるAnimeJapanのアニポケトークステージでキャスト発表があるのではないかと予想されます。登壇者の1人がシークレットで、かつ他3人はリコロイドットのキャストが揃っていることからも明らかでしょう。
また、色違いのメガルカリオがロイのパートナーのように描かれていることも注目ポイントです。ロイの声優は寺崎裕香さん、過去シリーズのXYで登場したルカリオ使い・コルニの声優も寺崎裕香さんということでちょっとした縁を感じますね。ちなみに新無印ではサトシのルカリオをウェルカモ/ルシアスの浪川大輔さんが演じたりもしています。メガボルテージ編のルカリオがどんな声なのかも注目です。
フリード離脱の可能性

さらに最も気になるのは、フリードの不在です。メガボルテージ編のキービジュアルでは、キャップがフリードのゴーグルを身に着けており、ロイの上着もフリードのものに似ているのが不穏な要素として取り沙汰されています。
また、第89話の予告ではリコロイドットとフリードが分断されるような描写があり、さらに遡るとレックウザライジング編のOPにもフリードに関する不穏なカットが存在していました。レックウザライジングでは、OPの描写のほとんどが本編で回収されてきた前例があるため、フリードの離脱は高い確率で起こると予想できます。特に懸念されるのは、89話の地割れの規模の大きさと、キャップが持つゴーグルにヒビが入っているように見える点です。最悪の場合、フリードは生死不明の状態になっている可能性もあります。これは場合によっては新章における冒険の大きな動機となるでしょう。
とは言いつつ、不穏は匂わせに過ぎない可能性も全然あります。それはAnimeJapanのアニポケブース内にエクシード社風のエリアがあるということ。テラスタルデビュー編を控えた昨年はオレンジアカデミーを模したものだったことを踏まえると、メガボルテージ編にエクシード社が全く関わらないということはないでしょう。フリードは元々エクシード社の研究員だったので、ラクリウム関連の後始末で一時的に研究職に復帰する展開もありえる話です。そうなるとゴーグルは預けているだけなので比較的穏やかな着地になりますよね。
その他の注目ポイント

OPの不穏なカットで示唆されていたもう一つの展開が、パゴゴのペンダント化です。キービジュアルでもパゴゴはモンスターボールの中で眠っているように描かれており、新章では同行はするものの、本格的な登場はしばらくない可能性が高いと思われます。
一方で、ブレイブアサギ号の姿は見えるため、ライジングボルテッカーズ自体は何らかの形で物語に関わり続けると考えられます。フリードの不在下で、ライジングボルテッカーズがどのように機能するのかも見どころになるでしょう。

メガボルテージ編の展開予測
ゲーム連動の視点

「メガボルテージ」というタイトルから、この新章が「Pokémon LEGENDS Z-A」発売に合わせたメガシンカの要素を取り入れることは間違いないでしょう。ポケモンアニメは常にゲームとの連動性を持っていますが、特にここ数年はその傾向が強まっています。第1部(ルシアスと六英雄編)がSVの世界を別軸で掘り下げる内容だったことを考えると、メガボルテージ編も同様にZ-Aの話に寄り添う展開になると予想されます。
しかし、Z-Aの発売が2025年秋と半年以上先であることを考慮すると、第2部の最初から直接ミアレシティ(Z-Aの舞台)に行くことはないと思われます。むしろ、Z-Aへの導線として機能させるために、カロス地方でXYのストーリーを現代の視聴者に向けておさらいする構成になるのではないでしょうか。ゲームもアニメもXYは10年以上前の作品であり、現在の子供視聴者の多くはXYに触れていない可能性が高いです。そのため、メガボルテージ編はカロス地方やメガシンカの魅力を改めて紹介する役割も担うでしょう。
ストーリー展開予測

第1部から引き継がれる要素としては、黒幕スピネルの存在が挙げられます。まだ89話放送前ですが、予告だけでも六英雄をラクリウムで暴走させたりと期待通りの大暴れを見せてくれます。蓋を開けてみれば人間味に溢れていたギベオン様とは異なり、スピネルは徹頭徹尾清々しいほどの悪役を全うしており、リコロイシリーズの大ボスになるとしても違和感はありません。彼がカロス地方やメガシンカとどう関わるのかも注目ポイントです。
「ボルテージ」というワードがタイトルに含まれていることから、キャップも重要な役割を担うと予想されますが、フリード不在の状況でどのように物語に関わるのかは現時点では想像しづらい部分です。
新章の構成予測
ポケモンゲームの世代交代が3年周期であることを考慮すると、リコロイ体制3年目のメガボルテージ編は以下のような構成になると予想します:
- 第2部1章:XYのおさらい(カロス地方の紹介、メガシンカの基礎知識など)
- 第2部2章:Z-A編(ミアレシティでの新たな冒険、ラストバトル)
ただし、第10世代ポケモンのリリースタイミングによっては、この構成がさらに長くなる可能性もあります。
長期的な展望:第10世代アニポケについて
第10世代ポケモンが登場するタイミングでは、さすがに主人公交代が行われると予想されます。リコ、ロイ、ドットのパートナーがすでにパルデア御三家であり、マスカーニャと同様にアチゲータ・ウェルカモも最終進化も果たすでしょうから、新たな冒険を始めるには主人公の交代が必要になるでしょう。
ただ、それは必ずしもリコたちの物語が完全に終わることを意味するわけではありません。むしろ、さらに成長したリコたちが次の主人公を導く役割を担う可能性があります。つまり、彼女たちにとってのフリード・ライジングボルテッカーズのような存在になり、世代を超えた物語の繋がりが生まれるかもしれません。個人的にはそんな展開を期待しています。
まとめ
来週3月22日(土)、23日(日)は
AnimeJapan 2025🎉#アニポケ ブースでは両日
声優の皆さんが登壇するスペシャルステージを開催!
新章 #メガボルテージ についての情報も…!?さらに、ブース内にはエクシード社風のエリアが登場します…!
お楽しみに🌟#AnimeJapan #AJ2025 pic.twitter.com/KpFydmKhWo— アニメ「ポケットモンスター」公式 (@anipoke_PR) March 15, 2025
- ゲーム「Pokémon LEGENDS Z-A」との連動とメガシンカ要素の復活
- 時間経過による成長した主人公たち
- フリード離脱による年少組が主体の冒険
- パートナーの最終進化
- 黒幕スピネルとの対決の続き
一話完結でない続き物のストーリー、パートナーの最終進化、作品内での時間経過など、新しいアプローチに積極的に取り組むのがここまでのリコロイシリーズの特徴です。みなさんは「メガボルテージ編」にどんな展開を期待しますか?フリードの行方や、成長したリコたちの新たな冒険について、あなたの予想や期待を教えてください。また、「Z-A」との関連性についても、ぜひ意見を聞かせてください。
3月22,23日はAnimeJapan2025でアニポケキャスト登壇のトークショー、4月からはポケどこの放送枠が30分から1時間に拡大、そして4月11日のメガボルテージ編初回は1時間スペシャルと、楽しみは尽きません。アニポケの未来に、今から心が躍りますね。
追記:89話放送時点で見えたこと
- 時間経過→1年後
- 新キャラウルト→CV.藤原夏海さん
- フリード→リザードンと共に生死不明
- スピネル→ギベオン消滅後にラクア占拠、エクシード社代表の座につく
- ライジングボルテッカーズ→スピネルが流したプロパガンダにより、ラクアの事件を引き起こした悪の組織に仕立て上げられる
新章PVだと六英雄のうちレックウザだけはスピネルの手に落ちていない様子。メガシンカ的な意味でもレックウザの同行は鍵になりそう。
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