今から3年前の2022年4月10日、「ワルキューレ LIVE 2022 ~Walküre Reborn!~」Day2が開催されました。このライブは「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」の熱が冷めやらぬタイミングで実施された重要なイベントでした。当時はコロナ禍により、マスク着用必須・声出し禁止という制約下での開催となりました。
このイベントの背景や、特に鈴木みのりさんによる「愛してる」の伝説的なパフォーマンスについて振り返ります。
ワルキューレ ライブ2022の概要
当時の背景

「ワルキューレ LIVE 2022 ~Walküre Reborn!~」は、「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」の物語を追体験するコンセプトで実施されました。ライブでは映画内で歌われた順番に楽曲が披露され、作品世界観を忠実に再現しつつも、ライブならではのオリジナル要素が盛り込まれました。
また、マキナ役の西田望見さんは出産から間もないタイミングでの開催だったため、出演するとは言われていたものの、本当に可能なのかファン視点では不透明な状況でした。投稿者も、ライブ当日に受け取ったパンフレットに西田さんの写真やインタビューが掲載されているのを見て初めて「5人揃うんだ!」と確信し、胸が高鳴ったことを覚えています。
ライブの内容
このライブは映画の世界観を踏襲しながらも、オリジナル要素を多く含んだ、ある種のif展開となりました。
- 劇中では歌われなかった「愛してる」の歌唱が実現
- 主人公ハヤテが願うも作中では叶わなかった「戦いのない世界でフレイアがワルキューレの皆とやさしい歌を歌う」という解釈に基づいたフレイアのソロ曲ゾーン
- ラストシーンで「風に召された」フレイアを想って歌う「宇宙のかけら」の2番で、フレイアが戻ってくるという感動的な演出
投稿者が最も印象に残っているのは、セットリストが明かされていなかったため、「愛してる」がどこで歌われるのか分からない緊張感です。そしてフレイアのソロパートが始まった瞬間は、体にグッと力が入ったのを今でも覚えています。

ハイライト
このライブのハイライトは、間違いなく鈴木みのりさんが歌った「愛してる」のパフォーマンスでした。このシーンは今もワルキューレ史に残る名場面として語り継がれています。
このパフォーマンスが特別とされる理由は主に以下の点にあります。
- 曲の背景にある重い意味:「愛してる」は鈴木さん自身が「フレイアの人生の終わりに添える曲」と表現するほど、物語的に重要な意味を持つ楽曲です。映画で歌われなかったことにすら意味があるこの曲は、いわば天国からのラブレターのような存在であり、ライブでの歌唱に大きな注目が集まっていました。
- 表現力と解釈の深さ:鈴木みのりさんは同じ曲でも言葉の解釈ひとつで全く異なる印象を与える表現力を持つアーティストです。過去にも「God Bless You」の「ありがとう」という言葉の向き先をメンバーや観客に変えて根こそぎ泣かせてきた実績があります。だからこそ「愛してるの生歌はすごいことになるぞ」という期待感も強くありました。
- ライブならではの演出:この公演では、10メートル近く上昇するリフトの上で歌うという状況を「空を飛ぶハヤテに向けて歌う」と解釈。「ただあなただけに」と、空に手を伸ばしながら歌いました。そして歌いながらも「こんなんじゃだめだ」「もっとみんなの心に伝えなきゃ!」と自分にムチを打ち続け、「最後になにか…何か…」と思った時にこぼれた笑い声は、まさにフレイアが憑依した瞬間でした。
実際に会場で投稿者が確認できた範囲では、前方にいる人の肩は軒並みプルプル震え、中には立っていられず座り込んでしまう人もいたほど。
高い歌唱力と役者ならではの表現力を併せ持つ鈴木みのりさんの存在、フレイアの人生を描ききった「絶対LIVE!!!!!!」という作品の完成、その2つの要素を繋ぐ「ストーリー追体験型ライブ」という特別な場。これらの要素が奇跡的に噛み合って実現した、キャラクターソングの完成形と言っても過言ではないパフォーマンスでした。
エピソード
興味深いのは、このワルキューレリボーンのわずか1週間前、鈴木みのりさんがもう一つの重要なライブに出演していたという事実です。4月2日に開催されたアイドルマスターシンデレラガールズの10周年ライブは、開演まで出演者が全て伏せられた状態で実施されました。
シンデレラガールズはワルキューレのメンバーである鈴木みのりさん、安野希世乃さん、東山奈央さんも参加しているコンテンツであり、3人の動向にも注目が集まっていました。とはいえ翌週にワルキューレのライブを控えているからさすがに出演はないだろうという大方の予想を見事に裏切り、4月2日のDay1に3人揃って登場。特に鈴木みのりさんは自身のソロ曲「あらかねの器」の有観客初披露という大役を果たしました。息を付く間もなくこの翌日からワルキューレのリハーサルに入ったという鉄人っぷりは、両コンテンツを知る人間の間で今も語り草となっています。
SNSの反響
感情表現と歌唱力への賞賛
- フレイアの「愛してる」で自分でも引くぐらい泣いてしまった
- 鈴木みのりの歌声はほんまに感情を揺さぶられる。気持ちがこもりまくってるわ。
- 本当にヤックデカルチャーと言ってしまった、鈴木みのり様ほど愛を込めて歌う人を知らないから
- 鈴木みのりの一挙手一投足全てに意味が込められ過ぎて視界に入るたびに感情がぶち壊されていた
- 鈴木みのりさん大丈夫?結晶化しない?というレベルでルンを燃やしていた
- ライブの歌で人を泣かせることって出来るんだな…って実感するライブだった鈴木みのりさんは神よ
- しかし今回のみのりんご本当に主演女優賞、愛してるの時の表情がもうフレイアのそれだった 歌も安定感抜群だし いや風は予告なく吹くからの一連の流れはずるいんよ〜しっとり曲も最高だからワルキューレは……
- フレイアことみのりちゃんの「愛してる」、表情を至近距離でカメラで移されてたんだけど、色んな感情が入り乱れてグチャグチャで、でも凄く毅然としていて、何と言うかこっちまで感情持っていかれそうになった。上手い下手とかじゃなくて、憧れの坂本真綾さんみたいな、いい歌い手になるんなろなぁ。
- しかし鈴木みのりさんはライブでの所作が本当にフレイアそのもので凄いなと毎回思っていて、だからこそ劇場版の内容を受けて今後ライブで歌えるんだろうかと密かに心配していたんですが、今後もフレイアとして歌い続けますと言ってくれた事が一番の告知だったのかもしれない。
歌と演出の相乗効果
- 鈴木みのりさんのあの笑い声はアドリブ?クソ鳥肌立ったんだけど。間違いなくフレイアだった
- 愛してるの最後アカペラになって、歌ってからふふって笑うみのりんごほんとにほんとにフレイアだった…………
- 初日、風は予告なく吹くでとっても穏やかな笑顔で鈴木みのりさんが歌っていたものだから一体どうしたんだ!?ってなったんだけど戦いとかのない世界で平和に歌を歌うっていう劇中の台詞からその歌い方にしたと聞いて納得したのとちゃんと解釈を説明してくれる鈴木みのりさん本当に偉いと思ってます。
- みのりんごのMC、全部の言葉選びが素敵すぎたんだけど、劇中にハヤテが争いとか関係ないフレイアの優しい歌が聴きたいって言っててそれに応えることができてよかった的なこと言っててウワ〜ン😭ってなっちゃった…
タイトなスケジュールへの驚き
- というか、鈴木みのりさんも、東山奈央さんも、安野希世乃さんも先週ベルーナドームに居なかったか?。声優さんってスゲェわ
- 鈴木みのり、先週のあらかねの器に続きワルキューレで愛してるを披露して歌唱力と表現力をオタクに叩きつけてくるの最高
- みのりんごさん「明日からはデジたんです」なのハード…
関連コンテンツ
同時期の他の活動
- 4月2日「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND!!!」Day1 ※「あらかねの器」有観客初披露
- 5月4日「ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!!」横浜 ※ウマ娘ライブ初出走
- 6月11日「セカイシンフォニー2022」 ※ニーゴ4人での初歌唱
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