好きになった瞬間が最善—鈴木みのり推し4年目で見つけた理性的狂気の境地

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自分語りをします

「理性を保ったまま狂っていられる」—これこそが、私がヲタクする上での理想の状態です。

「君はすごい勢いで鈴木みのりを推しているけど、デビューからの古参ファンなの?」と聞かれることがあります。答えは「いいえ」。最初の鈴木みのり現場は2021年4月25日のレイジングシグナルパーティでした。デビュー10年目の鈴木さんのキャリアでは、自分はその半分にもまだ満たない新参者です。

でもこれが今回話したいことで、好きになったその時が、自分にとってもあなたにとっても最高のタイミングなのです。

私はマクロスΔをリアタイしていないし、伝説と名高いワルキューレの2ndライブも参戦していません。鈴木さんのソロ1stツアーも行っていないしその場限りのカバー曲で聴けていないものもたくさんあります。

「デビュー当初から追っていたかった」「もっと早く好きになっていれば」という気持ちがないわけではないが、あの時の自分がマクロスΔや鈴木さんに触れたとして、今と同じ熱量でハマっていたでしょうか?おそらく違います。鈴木さんの存在を知ったのが2020年のステイホーム期、あのタイミングだったからこそ、今ここまでのめりこんでいるのです。だからこそ「好きになったその時が自分にとって最善なのである」と強く感じています。

そんな自分がどんなオタク遍歴を持っていて、どう鈴木さんにハマったのかという自分語りをします。

ヲタク遍歴と「推し」という言葉の意味

自分で撮ったやつ。この時期にこの人を追っていたという情報だけで特定できる人は特定できるやつ

まず、ヲタクとしての自分は2次元の世界よりアイドルを追いかけていた期間のほうが長いです。ドルヲタ時代はガチ恋しか知らない男でした。ガチ恋真っ盛りの自分は「推し」という言葉を使いたくなかったんです。なぜならそれはアイドルとファンという関係性を認めること、私とあなたは他人であるということを認めることなので。ガチ恋であるから自分はその人にとっての何者かになりたかったので、「推し」ではなく「好きな人」と呼んでいました。改めて言葉にするときついな。

なので、「推し」と呼ぶ人は鈴木みのりさんが初めてです。そうなった経緯はいろいろあります。

まず単純にライフステージが変わったこと。20そこそこの頃は「かわいい」「好き」だけで満たされていたけど、働き始めたりするとしんどい時に踏ん張るための栄養を求める気持ちのほうが大きくなったのがひとつ。

あとは地下アイドルの現場に行くようになって、ヲタク一人ひとりの解像度が上がり、「ガチ恋は20代までだな」と思ったのも大きい。なぜそう思ったのかは察してください。

最後にここが一番大きいと思っているのが、その人の何を好きになったのか、というところ。例えば当時追いかけていたアイドルのライブは口パクだったので、パフォーマンスそのものには期待していませんでした。じゃあどこで楽しんでいたのかというと、ライブ中のコミュニケーションです。自分はドルヲタの言語だと「レス厨」という人種で、ライブ中に目が合うとか指差しのフリが自分に向くとかMC中にジェスチャーで会話するとかそういうのを求めていたんですね。「自分だけに向けたアウトプットだ」というポイントで気持ちよくなっていました。そんなスタンスだったので、アイドルを追いかける限りはその人そのものを好きになる以外の選択肢がなかったのかなと今は思います。

対して鈴木さんは歌や演技のアウトプットを受けて満たされているのが大きな違い。いい歌や演技の供給があれば気持ちよくなれるので、極論人格がどうとかはどうでもいいんですよね。きっかけからしてYouTubeの自動再生で意図せず流れたワルキューレの動画で「この人の歌好き!」「こんなに感情豊かに歌う人は見たことがない!」という流れでハマっていったので。好きな歌を歌う人がたまたま声優だっただけ。なぜこの人の歌がここまで刺さるのかを知りたくて情報を漁る流れで演技の方にも手が伸びただけ。どちらも触れたうえで「この人は歌と演技の境目があまりないのかも」と思ったからどちらも追っているだけ。

スマホの限界

もともとはアニメもほぼ見ていなかったし声優もほとんど知らなかった人間でした。だからこそ、それまでの価値観をひっくり返される感覚ってすごく気持ちよくて、それぐらいの衝撃を与えてくれる存在を常に求めているところはあります。過去にはストレイテナーとか柴田ヨクサル作品とか、ジャンルは問わずですね。東島丹三郎のアニメに鈴木さんが出てくれたらとてもうれしい。

ガチ恋時代から共通して、「感情を動かされること」が追いかける対象の基準です。普段の自分は大抵のことに無関心で、テンションは平坦で表情も変わらなくて、ロボットだのなんだの言われるタイプなので、だからこそ感情を動かされた人に執着する傾向があります。コロナ禍のステイホーム期、ずっと一人で家にいて無関心を超えて無気力になりつつあった自分の心をどうしようもなく動かしたのが鈴木みのりさんの歌でした。救われた気がしました。自分の性格で損することも多かった人生だけど、欠けているからこそ出会えたのだと思うと、今は自分の欠落に感謝しています。

これまでのヲタク活動の振り返り

より深い自分語りをします。

ドルヲタ時代:まとめブロガー

よこやまとめ〜横山由依をはんなりまとめるキー・ボードの音色〜

AKBの中でも横山由依という人の話だけをする2chのまとめサイトをやっていました。改めて見ると今とやってること変わらんですね。一番多かった時で月間300万PVぐらいあったんですけど、300万って企業でやってるメディアでも届かないところはそれなりにあるレベルなんですよね。当時のAKBはすごかったねという話でもあります。学生ニートだった自分はこの実績を以てギリギリ社会人になれて今もWEBのメディアでお仕事をしているので、これがなければ今頃どうなっていたか分からないぐらいのターニングポイントでした。

メギド72:攻略サイトの中の人

メギド72攻略@アルテマの野田

サキュバスのサーヤというキャラに脳を焼かれて、仕事のレベルを超えてメギド72という作品にのめりこんでいました。「ソシャゲの中でラブストーリーをやり切る」というのが当時の自分の常識を覆すレベルの衝撃だったんですよね。ドルヲタのノリを2次元コンテンツの企業wikiアカウントで垂れ流すという行為、よく許容してもらえたなって。この作品が人生初のコミケやマチ★アソビ参戦につながったので、2次元の世界への入口でした。メギドのオケコンに参加した時のレポートは自分のヲタク人生でも最高傑作だと思っています。

メギドにハマるまでの2年ぐらい、アイドルから離れて普通の人になろうとしていた時期がありました。でも自分からヲタクを取った時に残ったのは「ただ無気力なクズ」でした。自分の思う「普通」はすごいことだったんですね。それなら「アクティブなクズ」のほうがよほどマシだろうということでヲタクを解放した次第です。

みのりんごの畑

みのりんごの畑 – YouTube

そして今に至る。もともとはWEBサイトがメインのつもりだったんですけど、PR目的で立ち上げたYouTubeチャンネルが思いのほか伸びたので今も継続的に投稿しています。ここは趣味の延長でありつつ、計測の設定だったり流入とるためのアプローチだったり、本業でやろうとしていることを事前に試す実験の場でもある。仕事でやってるところでミスるとダメージでかいけど、ここでミスっても自分がつらいだけなので。この自分語り自体、近頃のSEO事情的にどこの誰か分からない人のコンテンツは戦いの土俵にも上がれない状況を受けて、ネット上に自分はこんな人間ですという情報を残そう、過去にやったもの同士を繋げようという意図でやってます。「女性声優を追いかけている」という言葉だけだといい年してなにやってだとなりますが、ヲタク要素を省くと「休日に業務に関連する知識や経験をたくさん身につけてくる人」なので、ちゃんと実利も得ています。

「努力を努力とも思わない」「理性を保ったまま狂っていられる」状態に自然に入れるのって大きいんですよね。休日も長時間PC作業するので身体的な負荷はそこそこかかるんですけど、楽しくヲタクしているだけだから苦しくはないという。昔から何かに熱中した時の勢いがすごいタイプで、節目節目でこれに助けられてきた人生でした。だから趣味として楽しんでいるけど、だからこそただの趣味以上のものとして捉えている節はあります。

今学生でヲタクしてるけど肩身がせまくてみたいな人にアドバイスがあるとすれば、ヲタクの熱量をなにかしら実利のあるアウトプットに繋げられると、大義名分ができてやりやすくなります。例えば今自分の領域で言えばCursorとかDifyとか、生成AI関連のツールはやればやるほど有利になれるボーナスステージなので、自分の体験に基づくユースケースを増やしていこうというのが動機ですね。

「好きになったその時が最善」の意味

マクロスΔが放送されたのは2016年。その頃の自分はどうしていたか?夢の中でもブログを更新するほどに時間を捧げ、AKB関連の番組を欠かさず視聴し、土日は毎週のようにどこかしらの県に遠征していました。ドルヲタとしての熱が最も高かった時期で、あの時マクロスΔに触れていたとして、今ほどの勢いでハマることはなかったと思います。入る隙間がないぐらい満たされていたので。

これが「好きになった時が最善なのである」と思う理由です。受け取る準備ができていなければ、いかに素晴らしいコンテンツでも通り過ぎてしまうことは往々にしてあります。ルンピカ上映会で初めての生歌を聴いて、伝説のワルキューレ2ndライブにも参戦して、ソロツアーや収穫祭でその場限りのカバーも全部回収して、というのが鈴木みのりヲタクとして生きていくうえでの理想だとは思います。ただその時こっちはこっちで満たされていたのでしょうがない。あの時あのタイミングだったからこそ、ここまでのめり込んでいる自分がいるわけで、これが自分にとってはベストな出会い方なんです。

アニポケやプロセカきっかけで最近鈴木さんを追い始めたよという人が増えたように思うので、そんな人たちに向けた話でした。あなたが鈴木さんに出会ったそのタイミングが最高なんですと。

余談

サテフェスKV、フレイアの下にいるのがAKB0048主人公

余談ですが、マクロスΔはリアタイしていないけどAKB0048はリアタイしていました。今思えば見ておいてよかったです。総監督が河森正治さんで制作がサテライト、キャラデザは江端里沙さん。あれは完全にワルキューレのプロトタイプでしたね。

これからの展望

買ってよかったグッズ第1位、ソロ3rdツアーのパンフレット

マクロスΔ初回放送から9年が経ち、鈴木みのりさんもデビュー10周年イヤーに突入しました。節目の大きいイベントもあるでしょう。少なくともΔ10周年でワルキューレのライブやってくれとは思っています。まずはそこに全力で乗っかります。

「理性を保ったまま狂っていられる」この境地に導いてくれた鈴木みのりさんとの出会いに、心から感謝しています。好きになったタイミングに早いも遅いもありません。あなたが出会った、その瞬間があなたにとっての最善だったのです。

10年のその先も変わらずヲタクします。みなさんも楽しくヲタクしましょう。まずは5月4日のみのりダイアリー1周年イベントから。久しぶりに鈴木さんの歌が聴けるのでね。楽しみましょう。

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