アニポケ・リコロイ編とは
2023年4月から放送中のアニメポケットモンスター・リコロイ編は、パルデア御三家をパートナーに持つ少年少女を中心に世界の謎を追い求める冒険作品。2024年10月現在、3人のパートナーはいずれも中間進化の段階ですが、戦闘スタイルには最終進化を意識した要素が見受けられます。
ロイとアチゲータは一緒に歌い、ドットとクワッスは華麗なステップを踏み、リコとニャローテは急所を狙う。作中でもトップクラスに穏やかな性格のリコですが、祖母から受け継いだ冒険者の血故か、バトルでは最も破天荒な戦法をとります。そんなリコのギャップがファンの間でにわかに騒がれつつある今、これまでリコがとった奇策を紹介していきます。
新・三大「アニポケ主人公リコちゃんの奇策」
アニメ第1話「このはで目つぶし」
新・三大「アニポケ主人公リコちゃんの奇策」。まずは第1話「はじまりのペンダント 前編」から、「このはで目つぶし」。
「ほぼ初バトルでこれはバトルIQが高い」
「この機転…サトシを継ぐものにふさわしい」
リコがニャオハと出会って間もないころ、謎の組織・エクスプローラーズがリコが住む寮を訪れます。危険を察したリコは自室の窓から逃げ出しますが、その前に構成員のジルとサイドンが立ちはだかるのです。なしくずし的にバトルに突入すると、リコはニャオハの「このは」で先制攻撃をしかけます。相性的にはニャオハが有利ですが、レベル差からかまともにダメージを与えられません。後で明らかになったことですが、リコのニャオハは強すぎるこのはの威力をコントロールし切れず、仲間を傷つけてしまった過去がトラウマとなっていたのです。ジルも「そんな出来損ないのこのはで」と余裕綽々であります。
このままジリ貧かと思われたが、リコはこのはを攻撃ではなく撹乱に使う発想の転換で窮地を脱します。「そうだ、倒す必要なんて…」と呟いた後に繰り出されたこのははサイドンの目をふさぎ、動きが止まった隙にニャオハのアロマで眠らせたのです。作中で描かれた分ではわずか2度目のバトル、しかもコートで行われた1度目は惨敗だったこともあり、目的を果たすために臨機応変に対応するリコの強みが早くも見えたバトルでした。
ニャオハとの信頼関係が確立した後は「このはをこえたこのは」「これもうリーフストームだろ」と言われるほど高出力になったこともあり、このはの物量を活かした目眩ましはリコの基本戦法となっています。
ということで、この目つぶしを新・三大「アニポケ主人公リコちゃんの奇策」のひとつとさせていただきます。
アニメ63話「口の中にマジカルリーフ」
新・三大「アニポケ主人公リコちゃんの奇策」。続いては63話「氷の戦い!冷たい瞳のグルーシャ」から、「口の中にマジカルリーフ」。
「この主人公、エクスプローラーズ適正高すぎ」
「内臓はエグいて」
テラスタル研修応用テストを受けるため、ナッペ山を登るリコ・ロイ・ドット。待ち受ける相手は、パルデアジムリーダー最強の男・グルーシャ。グルーシャが繰り出したポケモンは、ニャローテの数倍はあろうかという巨大なハルクジラでした。
リコとニャローテは果敢に攻撃を仕掛けるも、体格で大きく優るハルクジラ相手に有効打を与えられずにいました。ニャローテに変わって飛び出したテブリムも戦闘不能となり防戦一方の中、必中のマジカルリーフが狙ったのはハルクジラの口の中でした。威嚇するように吠えるハルクジラを見てリコは気付いたのです、「体を覆う筋肉は固くても、口の中までは鍛えられない」と。その効果はてきめんで、ハルクジラは苦しげなうめき声を上げ戦闘不能となります。
見た目のインパクトの強さと本当に苦しそうなハルクジラの声(CV.八代拓)もあり、「バトルスタイルはエクスプローラーズ寄り」などと言われることもあるリコのバトルを象徴するシーンです。隙あらば急所を狙う姿勢は、いずれ訪れるであろうマスカーニャとのバトルも想像させます。
ということで、この急所攻撃を新・三大「アニポケ主人公リコちゃんの奇策」のひとつとさせていただきます。
アニメ63話「蕾で拘束」
新・三大「アニポケ主人公リコちゃんの奇策」。最後は同じく63話「氷の戦い!冷たい瞳のグルーシャ」から、「蕾で拘束」。
「実質5つ目の技」
「これが実戦型トレーナー…!」
グルーシャ戦、ハルクジラを退けた後に登場したのはチルタリス。空から一方的に攻撃を仕掛けるチルタリスに対して、リコがとった対策は動きを封じることでした。なんとニャローテのヨーヨーのように伸びる蕾でチルタリスの足を拘束して飛び上がり、アクロバットで叩き落としたのです。
この戦法の特筆すべき点は「ポケモンは、技を4つまで覚えることができる」という原則から外れた実質5つ目のわざであることです。わざではないので派生の自由度が高いことも強み。
研修後のロイとのバトルでは拘束した後にぶん回すという派生形を見せ、拘束すると見せかけたフェイントで隙が生まれたことに着想を得て「ふいうち」の習得にも繋げました。ふいうち習得後も蕾アクションは健在で、作中最強クラスの六英雄オリーヴァに対しても蕾→アクロバットのコンボでダメージを与えています。
蕾を巻き付けるアイデアは、バトル前のアルクジラ滑り中にコントロールを失ったアルクジラを止めるためにニャローテが取った行動をヒントにしており、「環境利用闘法の使い手」とも呼ばれるリコの真骨頂と言っても過言ではありません。
ということで、このテクニックを新・三大「アニポケ主人公リコちゃんの奇策」のひとつとさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
レックウザライジング編のリコはたぶんすごい
みなさんはどの戦術が好きですか?ぼくはマスカーニャ進化後にあるかもしれない「トリックフラワーいっぱい!」が今から楽しみでなりません。
現在放送中のレックウザライジング編の中でも、リコはすごい戦い方を見せてくれそうです。バトルコートを舞台としたロイとの真正面からのぶつかり合いでは遅れをとったものの、ラクアを目指す冒険がメインのレックウザライジング編はリコの得意な何でもありの非公式戦が多くなることが予想されます。更に「テラパゴスを送り届ける」という目的があることで、リコが本領を発揮する「守るための戦い」という条件も満たしています。
ルシアスと六英雄、テラパゴスにまつわる謎もいよいよ大詰めが近いこの頃。OPではギベオンのジガルデ・50%フォルムとライジングボルテッカーズの総力戦を匂わせるような描写もありましたが、強敵を相手にリコはどんな戦術を見せてくれるでしょうか?目が離せませんね。
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