【プロセカ】「ボク達の生存逃走」ストーリー感想。vsまふゆ母編、瑞希だからこその向き合い方【ニーゴ】

こちらの記事の内容は動画でもまとめていますので、ぜひどちらも楽しんでください。
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ストーリーの概要

『ニーゴでの活動を制限されつつあるまふゆのためにできることはないか』と模索する奏達。その中で瑞希は、まふゆの心が落ち着けるよう、一緒に作業できる時間を作ろうとするが——。

このストーリーは全体を通してどんな位置づけだったのかと考えると、瑞希がまふゆと向き合うにあたってのスタンスを明確にする話なのかなと。

「願いは、いつか夜をこえて」でまふゆ自身の意思で踏み出すことを願った絵名、「イミシブル・ディスコード」でまふゆの傍に居続けることを宣言した奏に対して、瑞希がとった選択は…。

停滞を破壊する者、ルカ

イミシブル・ディスコードの最後でまふゆ母に啖呵を切ったものの、いきなりどん詰まりな様子からストーリーは始まる。3人ともまふゆが母親を信じたいという気持ちを尊重したいが、その上でできることは限られているし、その場しのぎにしかならない。そこに介入するのは、停滞を破壊する者、ルカ。思っていても言いづらいことをあえて口にする人。言っていること自体は正しいから、その正論パンチは楔のように心に打ち込まれる。

まふゆ母、絶好調

出ましたまふゆ母、それは家族に対してやる詰め方じゃない。まふゆの本心をある程度理解しつつ、逃げ道を一つずつ丁寧に潰していく感じ。

イミシブル・ディスコードの時からですが、まふゆ母に対してはなんでそんな風になってしまったの?という感情が強い。何を思って結婚して、何を思ってまふゆを産んだのか。どこかで変わってしまったのだとしたら何が原因なのか。背景がまだ見えないから、シンセを捨てたりPCを壊したりという行動に対して理解できない恐怖ばかりが先立つ。星2絵名のサイストで温かい東雲家が描かれたので余計に。荒れていた時期の絵名をフォローし続けた東雲母や、父の絵名への接し方に疑問を投げかける彰人のような存在は朝比奈家にはいないんだ。

ブチギレ絵名さん

ここで自分のことのように怒れる絵名さんすき。望んだ方法ではなかったが、「まふゆ母って本当にまふゆのことを想ってる?」というのは誰かがどこかで言わねばならないことだったので。その結果良くも悪くもまふゆの本心が見えて、瑞希が一歩踏み込むきっかけになったわけで。

「まふゆのために曲を作り続ける」覚悟ができる奏と「瑞希のために待ち続ける」覚悟ができる絵名。自分を縛る呪いを躊躇なくかけられる奏と、吐きそうな思いをしながらも忘れてしまいたい過去と向き合える絵名。それに対して「自分の問題にも向き合えない」「ずっと一緒にいたい人たちにすら、大事なことは話せない」と自嘲する瑞希。そんな瑞希がまふゆに伝えたのは「逃げてもいい」ということ。かつて逃げることで心を守り、逃げ続けた先でニーゴという小さな光に出会えたから。もちろん根本的な解決にはならないのだけど息継ぎは必要で、だからこそ「逃げ場所になる」というのが瑞希なりのまふゆへの向き合い方でした。学校から逃げた瑞希にとっては家が逃げ場所だったけど、まふゆはその家すらも落ち着ける場所ではないから、ニーゴという絶対的な味方がいるのだと伝えるわけです。

そして、ルカが言ったようにこれは瑞希自身への問いかけでもある。自分の問題にも向き合えないという負い目から、奏や絵名と比べると一歩引いたところにいた瑞希が、まふゆの選択に責任を持つ決意をしたこと。まだ覚悟はできておらずとも、いずれ向き合わねばならぬという気持ちは強まったことでしょう。ルカに悟られてしまったので、揺さぶりもガンガンかけられるでしょうし。

vsまふゆ母の決着は近い?

ニーゴは曲作りにおいて明確に役割が分かれていて、性格的にも普通に生活してたら絶対仲良くなっていないだろう人たちが、奏のカリスマ性と「消えたい」という共通点のもとに集まってできた存在。だからこそ誰かを助けようとする時のアプローチもバラバラで、それが奇跡的に噛み合って心の穴を埋めあって成り立っている関係。そこが好きだから、ここ数回でまふゆ問題に対してのそれぞれのスタンスを改めて明確にしたのは個人的にありがたいところ。

近藤P曰く3周年直前に全ユニットnext演出が入るという話なので、まふゆ母編はそろそろ一旦の決着を迎えるはず。とはいえ現状まふゆ母がヘイトを集めすぎているので、あと1回か2回の箱イベでどう収めるのか想像つかないのが正直なところ。完全に和解するのか、今回瑞希が示したように「逃げる」という選択をとるのか。逃げるとしたらまふゆが生活するのは奏の家なのか、東雲家なのか。個人的には東雲慎英が間に入ってほしいと思っているので、東雲家派ではあります。まふゆ母に対して優位に立てるだけの権威を持つ人間であり、かつて子供への向き合い方を間違えた先輩でもあるのが東雲慎英なので。話をつけてくれ、慎英。そして進級後は雪平先生の固有絵を実装してくれ。

余談ですが、ルカのサイストで「自分から望んで囚われている子もいるみたいだけれど」と言っていたのを見て「ですよねー」となりました。悪いところで安定しているから浮き沈みが少ないだけで、奏はラスボスですよね。奏が作ったニーゴに救われた3人が最終的に奏の心を救う、王道、いい。

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この記事を書いた人

ワルキューレがきっかけでした。
精神的に参っている時、歌で救われたのが執着の始まりです。中でも、コロコロと表情や声色が変わる赤い服を着た人から目が離せず、気がついたらこんなサイトを作っていました。

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