ヲタク欲と旅行欲を同時に満たせる最高のプランを紹介
鈴木みのり推しの皆さんは、イベントのために東京に来ることもあるでしょう。東京に住んでいてもイベントでしか外に出ない人もいるでしょう。そんな人たちのためにCrosswalkのロケ地巡りツアーを提案します。東京から3時間弱、中部以西から東京に向かう場合は通り道だったりもするので、遠征ついでにおすすめです。
聖地巡礼でヲタク欲を満たしつつ、伊東という街がそもそも温泉街なので旅行単体でも楽しめる、素晴らしいプランです
Crosswalkとは
Crosswalkは、2018年発売の鈴木みのりソロ2ndシングル。2021年に行われたファンクラブでの投票で1位になるぐらいには定番の楽曲。作詞坂本真綾、作曲北川勝利というワルキューレでもおなじみの勝利が約束された布陣です。
この曲のMVが「伊東市の日常」をテーマにしたもので、全編伊東ロケの映像。厳密に言うとCrosswalkが主題歌のアニメ「あまんちゅ!~あどばんす~」の舞台が伊東なので、この曲のMVもそれに寄せたものになったという流れ。
なのであまんちゅシリーズを見た上でCrosswalkへの愛着も深めて伊東を巡るのがベストではあります。ただCrosswalk単体でも十分な力があるので、まず伊東に行ってみて、後からあまんちゅを見て「あれはあそこの…!」と答え合わせをしていくのもありかと。
Crosswalkの歴史
Crosswalkが名曲すぎるゆえに、この記事を作っている2025年の時点ですでに7年前の曲ではあるものの、継続的に供給があります。まず鈴木さんのソロツアーでは、1stから3rdまで全てセトリに含まれています。特に2ndのものは「BROKEN IDENTITY(初回限定盤B)」で音源としても残されています。
あとは2023~4年にかけて、坂本真綾さんのツアーの中でセルフカバーされました。これは「抱きしめて(初回限定盤)」に映像としても残っています。最初にCrosswalkのセルフカバーをされたのがワルキューレファイナル千秋楽と同じ日の公演で、なんて粋な計らいでしょうと今も記憶に残っています。
さらに2024年、RYTHEMのアルバム「ウタタビ」の中で「Crosswalk feat.鈴木みのり」としてカバーされました。そして2025年、「Anison Days」の中でRYTHEMのお二人によるCrosswalkの歌唱も披露されました。この報を受けて伊東に行きたい欲に支配されたので、ついでにロケ地巡りの記録を残していきます
鈴木みのり「Crosswalk」ロケ地リスト
地図に各スポットをピン立てしたので参考にどうぞ。ロケ地を巡るにあたっては先人の知恵をお借りしました。撮影当時とは改装や移転で様子が変わっている場所も多いので、見比べてもらっても面白いかもしれません。
スタート(東京〜富戸駅)

伊東は熱海と伊豆の間にあります。関東からだと特急踊り子で行くのが一般的でしょうか。その他の地域からは、新幹線に乗って熱海で伊豆急行線に乗り換えが多いですかね。
今回は自転車と電車の併用で回りました。この方法をとる時にネックになるのが富戸駅、MVでは2番のシーンで頻出する場所です。富戸駅と伊東駅の間は直線距離にして13km、徒歩2時間半、自転車で50分。さらに大きなアップダウンを繰り返すので、富戸駅と伊東駅の行き来をどうするかが悩みどころ。なので、今回は富戸駅をスタート地点としました。熱海から伊豆急に乗り、伊東を通り過ぎて富戸で降りる形です。
伊豆急行線の車内

伊豆急の電車の中もMVでよく出てくるポイントなので油断してはいけません。鈴木さんが座っているオレンジのシートだったり

上を見ると扇風機があったり。踊り子だと伊東まで1本で行けますが伊豆急に乗ることなく帰ってしまうので、そういう意味でも熱海乗り換えを選択しました。
富戸駅

降りたホームは、MVで鈴木さんが立っている側。頭越しに電車が見えるのはこのアングルです。

反対側のホームから見ると、印象的なこのカット

鏡越しの鈴木さんのシーンもこちらサイドです

改札外に出ると、MVでも出てきたのりば案内

さらに駅を出て右手に進むと見える踏切もまたMVに出てくるポイントです。これで富戸駅のミッションは完了。
電車は30分ないし1時間に一本のペースなので、それなりの時間を富戸で過ごすことになります。ただもろもろ撮っていたら20分ぐらいは使ったので、30分に1本の時間帯に行けばちょうどいいぐらいかなと思います。
往路(伊東駅〜小室山)

往路の撮影スポット | ||
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冒頭の民家 | いでゆ橋 | ひもの屋 |
伊東市役所 | 物見が丘公園 | 旧伊東高校前 |
小室山 | – | – |

伊東に戻り、駅の裏へ歩くと、MVの冒頭に出てくる民家があります。めちゃくちゃ民家なのでさすがにボカします。

そして、いでゆ橋に向かいます。伊東の名所のひとつである東海館が目印です。川を挟んで東海館の反対側を目印にすると、大サビで鈴木さんが橋の上にいるシーンに近い角度で撮れます。
東海館の近くにレンタサイクルのお店があるので、ここからは自転車で移動します。山を登るので電動アシスト付き自転車です。

まずは1番で鈴木さんが歩いている場所。バックに映っている干物屋さんが「丸和水産」という名前で地図にも登録されているのでわかりやすいです。

次は伊東市役所へ。街をバックに歌っているシーンはここ。残念ながら鈴木さんが歌っている低層棟の屋上は立入禁止になっていますが、高層棟から見るとこれに近い景色です。

8階はレストランがあるので、食事がてら行けば後ろめたさもありません。窓際の席だとほぼMVの景色を見ながら食事ができるので、個人的には位置取りまで含めてこれを「Crosswalk定食」と呼んでいます。この場合平日に行くのが前提にはなってしまいますが、有給を取るだけ価値はあります。

市役所近くの住宅地に入り、物見が丘公園を目指します。公園を目指す道のりで、同じくMVに出てくる場所に当たります。堀井商店という文字が目印。このあたりからかなり坂がきつくなります。

そして公園ですが、撮影当時とは環境が変わっています。主に鈴木さんが座っているブランコの配置ですね。ブランコが横に移動し、ブランコがあった場所には別の遊具が設置されています。ので完全再現は不可能です。

ブランコを抜けて階段を登ったすぐのトイレも撮影ポイントです。MVではめちゃくちゃいい顔で歌っていますが、後ろに映っているのはトイレです。でも実際に行ってみないとわからないですねこれは。

さらに上に登ると、MVの中でも頻出するバス停があります。ここはあまんちゅのアニメにも出てくるところで、当時は伊東高校前という名前だったようですが、今は高校が移転してバス停の名前も入の道という名前に変わっています。ちなみに伊東高校前というバス停は全然違う場所に移っているので、このあたりの流れを把握していないと混乱します。

高校ではなくなったこともあってか、MVで鈴木さんが座っていたベンチは撤去されています。

行き道の最後は小室山。頂上から見える景色はアウトロのカットに近いです。見える建物はある程度一致しているので角度は合っていると思うんですが、空撮してるっぽくて高さが足りない気がする。この角度は調子がいいと富士山ビューです。
余談ですが、頂上まで1人掛けのリフトで登り下りするのはけっこう楽しいです。
復路(小室山〜金華)

復路の撮影スポット | |
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汐吹公園 ※あまんちゅあどばんすKV | 灯台 |
旧金華 | 移転後の金華 |

帰り道は山を下り、海沿いを走ります。Crosswalkとは直接関係ないですが、通り道にある汐吹公園は「あまんちゅ!~あどばんす~」のKVの場所です。

さらに進むと、Cメロ~大サビにかけて頻出する防波堤と灯台にぶつかります。残念ながら漁港関係者以外立入禁止と記載があるので遠くから撮るのみ。

あとは海沿いをひたすら進むだけ。伊東をこえて宇佐美という駅の近くまで行くと、鈴木さんが食べていた中華料理屋「金華」があります。当時の建物から移転しているので中には入れませんが看板は残っているので雰囲気は残っています。

旧金華の通りから海の方を向くと、これもまたMVで出てくる光景があります。

移転後の金華も歩いて行けるレベルの距離にあって、ここには鈴木さんのサインと撮影時に撮った写真も飾られています。

MVで鈴木さんが食べていたのはラーメンと半チャーハンのAセットです。富戸駅に着いたのが8時ごろで、ぐるっと回って金華に入ったのが14時前でした。お腹を満たしてちょうどチェックインの時間。細かいことを言えばもっと撮影場所はありますが、だいたい1日あれば回りきれるものかなと思います。
伊東はいいとこ


そもそも伊東は温泉地なので、オタク要素を抜きにしてもシンプルにいいところです。金目鯛とかうずわめしとか魚介系の供給も豊富。そんな伊東の街を歩きながら聴くCrosswalkは格別です。

海のあるこの街が好き
鈴木みのり – Crosswalk
水彩画の中を歩いてるみたい
淡い色が重なり合って
この歌詞を全身で感じてみてください。坂本真綾さんに祈りを捧げたくなります。そしてCrosswalkのことが、鈴木みのりさんのことがもっと好きになります。
今の時空は「みのりダイアリー1周年記念イベント」の1週間前です。久しぶりに鈴木さんの生歌が聴けるというだけでソワソワしているというのに、このタイミングでロケ地巡りをしたことで、メンタル的にはかつてないほどの仕上がりを見せています。隣で号泣しているやつがいるなと思ったら、それは私かもしれません。そっとしておいてください。
故に、皆さんも鈴木さん関連のイベント前に伊東ロケ地巡りツアーをやってみるのはいかがでしょうか。楽しいイベントがさらに楽しくなります。
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