※ネタバレ注意「劇場版マクロスΔ 絶対Live!!!!!!」見てきました。内容についてはしばらく触れないつもりでいたんですが、ちょっと抱えきれないので吐き出させてください。
劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!とは
公開日 | 2021/10/8(金)~ |
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時系列 | 「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」の続き |
関連記事 (ネタバレなし) | ▶フレイアの老化と寿命について解説 ▶フレイアとハヤテの関係とその後を解説 ▶ヤミキューレのメンバーや声優を紹介 |
※まだネタバレはありません。これから見るよという方は今のうちに引き返してください
マクロスΔの完全新作「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」は、2021年10月8日から公開されています。ワルキューレの対となるユニット「ヤミキューレ(Yami_Q_ray)」や初代マクロス・7から「マクシミリアン・ジーナス(マックス)」の登場など、サプライズ要素も盛りだくさんです。
ここから100%ネタバレです
守りたい、この笑顔
マクロスΔはやり切った
マクロスΔとしては、これ以上ないぐらいにやり切った作品だと思います。ここまで踏み込んできたらすごいな、と想像していたラインの更に先を行ってくれたなと。激情のワルキューレにて、TVアニメ版から削られた要素(ハヤテ父、共鳴による暴走、レディMの正体など)もしっかり活用されていました。
マックス・エキセドルコンビの登場、シャロン・アップルの発展型であるヤミキューレなど、過去作からのネタも豊富。「歌は狂気」たる闇フレイアもまた魅力的です。闇フレイアの足ブラブラたまらんし、ピンチなのに曲が良くて聴き入ってしまう。ヤミキューレ、中の人は同じなので大枠はワルキューレを引き継ぎつつも、曲調から歌い方まで全然違うという。お得感がすごいです。
ハヤテとフレイア
そしてハヤテとフレイア。あれがハッピーエンドだと言い切れる程にはまだ整理できていませんが、フレイアの人生は短くとも不幸なんかじゃないということは断言できます。現実と向き合い、ハヤテとフレイアが2人らしく一緒に生きることを選んだ結果なので。一度だけの恋、一生で一番の愛を余すところなく伝えられたうえ、自らの歌で未来に命を繋げられたという結末は悲しくも美しいものでした。
寿命という、種族としての絶対的な差がある2人。「同じ時間を生きられない、それでも一緒にいたい」ということが前提にある以上、ハヤテとフレイアの関係を追求するなら、その終わりまで描いてこそだよねという気持ちは持っていました。だから、100%生き切った姿を描いてくれたことには大満足です。「どこで歌うのをやめるか」というのはいずれ必ず向き合わなければいけなかった問題ですから、たまたまそのタイミングが今作で、相手がクロムウェルでありヤミキューレだっただけなんだと。仮に戦争がなかったとしても、宇宙のどこかで助けを求める人がいればフレイアはルンを輝かせて歌うでしょう。
そんな物わかりのいい自分とは別に「ご都合主義でもなんでもいいから結晶化という概念を消し去ってほしい、プロトカルチャーの遺産のスーパーパワーでしわくちゃになるまで一緒にいてほしい」と駄々をこねる自分も同時に存在していて。満足している気持ちと同じぐらいに、もうフレイアのこの先を見られないんだという喪失感も大きいです。ただ、ここまで心を揺さぶってくれる作品・キャラクターに出会えたことはすごく貴重ですから、この辛い気持ちも含めてマクロスΔから生まれた感情を大事にしたいなと。
初回視聴時はどこか現実味がないというか、フレイアの死を受け止めきれなかったところがありました。その展開をもちろん想定はしていて、覚悟もしていたんですが、それでも認めたくない気持ちが強かったんでしょうね。心の中にポッカリと穴が空いたような感覚、鈴木さんは「この5年間、ずっとフレイアと一緒に生きていたんだ」とパンフレットで言っていましたが、確かにフレイアは生きていたんだなと実感します。フレイアという存在は、大きなりんごの木のように自分の心の中の深いところで根を張っていて、一生ここにい続けるんだということを確信できる、そんな作品でした。
余談ですが「唇の凍傷」はつよい。「ワルキューレぴあ」で鈴木さん・安野さん・東山さん・西田さんがおすすめとして挙げていたので注目はしていましたが。後半に激重パンチを散々くらったのに、序盤も序盤で歌った曲の印象が強く残ったままなのはすごいなって。アルバム早く届いてほしいです。
絶対Live関連の音源 | 詳細 | |
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【発売】 2021/10/13 【ワルキューレ3rdアルバム】 Walkure Reborn! | ||
【発売】 2021/10/20 【ヤミキューレ歌唱曲も収録】 「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」 オリジナルサウンドトラック |
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